「仕事も遊びもこなせる大人」というと、あなたはどういうイメージを抱くだろうか。
個人的な見解になるが「仕事も遊びもこなせる大人」とは、
- 仕事で成果を出しており、生活力がある
- 周りから安心感ある人・信頼できる人と思われている
- 仕事の効率がよく、自分の時間を作れている
- その結果、趣味に没頭したり、家族・恋人・友人と楽しく過ごせる
人のことだと思っている。
遊びの種類は特に重要ではないと思う。実際、趣味は人それぞれだし、どんな遊びをするかも自由だ。
しかし仕事で成果を出し、金銭面・時間的な余裕を持っていないと、自由に遊ぶこともままならないこともある。
少なくとも筆者はそうだった。

仕事も遊びも余裕を持って楽しめるようになったのは、やっとここ数年、30歳を超えてからだ。
その助けになったのが「ビジネス書」であり「実用本」の数々だ。
目次
ビジネス本にはこんな効果がある
経験上、社会人になって1年~3年目というのは、特に悩みにぶつかりやすい時期であるように思う。

あなたは、以下のような悩みを抱えていないだろうか。
- 時間に追われて、残業が続いている
- 仕事の課題に自分のスキルが追いつかない
- プレゼン・発表がうまくいかない
- 相手に自分が言いたいことがうまく伝わらない
- 会社・上司から評価されない
- 自分はこの会社にいて成長できるだろうか
こういった仕事の悩みを乗り越えるには、小手先でなく、実践的な考え方や習慣を身に着けることが近道だと思う。
それに有効なのがやはり、ビジネス書・実用書だ。
しかし本は読めば読むほど知識を吸収することができる一方、やみくもに読み漁っても「ためになる」本に出会うのは難しい。
そこまで多くの本を読む時間が、現実的に取れない人もいるだろう。
「有益な書をいかに厳選して読めるかどうか」が、社会人としての成熟を大きく左右すると考えている。
今回の記事のコンセプト
また、新人時代にぶつかる悩み・課題というのは職種によっても異なる。
そこで今回、さまざまなバックボーンを持つ筆者の友人4人と話しあい、主に新卒1年~3年目に向けて「仕事と遊びもこなせる・余裕ある社会人になるための良書」を紹介することにした。
最近の著作も含まれるが、私たちが
- 新人時代はもちろん、10年後も手元においておきたいと思っている
- 社会人として、大きな学びのきっかけを与えてくれた
良書ばかりを選んだつもりだ。
また各職種の10年選手が選んだので、幅広い方に参考にしてもらえる内容になっていると思う。
また新卒世代に限らず、おすすめのビジネス書を知りたい!という方にもぜひ参考にしてもらいたい。
今回おすすめする書籍一覧
今回は紹介する冊数も多いため、下記に一覧を掲載しておく。
デザイナーがおすすめする良書 | クイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本 |
---|---|
配色デザインのルール―美しい色の組み合わせにはワケがある。 | |
欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド) | |
Pioneers Of Modern Graphic Design | |
20th-Century Type: New and Revised Edition | |
エンジニアがおすすめする良書 | ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装 |
ディープラーニングがわかる数学入門 | |
経済数学の直観的方法 確率・統計編 | |
営業・コンサルがおすすめする良書 | 入社一年目の教科書 |
仮説思考 | |
自分を敬え。超訳・自助論 | |
マーケ・企画職がおすすめする良書 | リーン・スタートアップ |
鬼速PDCA | |
MBAクリティカルシンキング | |
ビジネスモデルYOU | |
図解の教科書 | |
書店員がおすすめする良書 | 銃・病原菌・鉄(上下巻) |
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 | |
本質思考 | |
できる人の要約力 | |
世界のトップを10秒で納得させる資料の法則 | |
大人のマナー・ファッションを学ぶ良書 | 人生を変えるマナー |
Men’s fashion 365 Days | |
一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか? |
今回おすすめ書籍を厳選したメンバー
今回、あなたにご紹介する「おすすめ良書」を選定した顔ぶれと、職種をご紹介しておこう。
筆者から見ても「仕事も遊びも充分楽しんでいる」社会人だと思っている。
それぞれから3~5冊を目安に「新卒世代にぜひこれを読んでほしい!」という良書を厳選した。
デザイナー(34歳)

芸大卒業後に海外でデザインを学び、関東のデザイン会社に就職。
グラフィックデザイナー歴10年目。1児の父。主な休日の過ごし方は最近はじめたテニス。
学生時代は国語の塾講師もしていた関係で本好き。デザイン関係に限らず、1か月で20冊近くの専門書を読むことも珍しくなかった。
エンジニア(32歳)

理系大学卒業後、SI系ソフト会社に入社。
制御系・通信系ソフトの開発をメインに行う。筋トレが趣味で、夏に向けて体を仕上げることが日課。
最近はAI関連の開発にも携わっており、おすすめ書籍にもその経験が活かされている。
営業/コンサル(33歳)

理系大学院を卒業後、メーカーに技術職として入社。
営業職に転身し、3年前に米系戦略コンサルティングファームに転職。趣味はDIYとマラソン。
マーケティング・企画(35歳)

今回の記事の編集者。
新卒で営業職を3年経験した後、マーケティング・企画職に転職。
関西でいくつかのメディア立ち上げを担当した後、リスティング運用担当者を経て、現在は地元の企業でWEBマーケティングを担当。
書店員(35歳)

人文学科を卒業後、大手系列書店に就職。現在、2児の父。
職業通りかなりの本好き。一か月に10~20冊は本を読む生活を数年続けている。
デザイナー10年目の筆者がおすすめする「良書5選」

では本題に入ろう。最初にご紹介するのは、デザイナー10年目の筆者が選定した、5冊の本からだ。
- クイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本
- 配色デザインのルール―美しい色の組み合わせにはワケがある。
- 欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)
- Pioneers Of Modern Graphic Design
- 20th-Century Type: New and Revised Edition
新卒1年目から読んでほしい順に、デザイナーがその時々でぶつかるであろう壁を先回りして解決できるものを選んだつもりだ。
ぜひ参考にしてもらいたい。
「クイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本」

専門学校で基本的なソフトの使い方を勉強し、卒業して新卒一年目で先輩デザイナーから怒られる内容が全て含まれている1冊。
ケーススタディで各項目における好ましいデザイン表現を○×のクイズで説明していく形式で、シンプルでありながらわかりやすい内容となっている。
学生時代のデザインとプロになってからのデザインの一番大きな違いは、クライアントがいるということ。
学生時代は自分の好みのテイストで好きなように制作しても問題なかったが、プロになるとクライアントの趣味趣向や意向を取り入れたデザインをしなくてはいけない。
そんな中、新卒デザイナーに先輩としてまず教えたいことは「自分のしたデザインにちゃんと理由を持たせられるか」ということだ。
- なぜそのフォントにしたのか?
- なぜそのレイアウトにしたのか?
- なぜその配色にしたのか?
などの理由なく「なんとなく」デザインしてしまうと、クライアントにデザイン案を提出し、デザイン意図を聞かれた場合に「なんとなく」でしか回答できなくなってしまう。
自分のデザインの理論付けはデザインの本題だが、本書はそれを実現するための初歩的なステップを知るために、まず読んでおきたい必須の1冊と思っている。
「配色デザインのルール―美しい色の組み合わせにはワケがある。」

色合いについてのクライアントからの要望は、大体「夏っぽく」「爽やかに」「温かみを感じる」「女性っぽく」など、ぼんやりとした漠然としたイメージのものであることが多い。
その時に、私は色々な参考書籍を本屋などで探すわけだが、探した末にようやくイメージに合うものが見つかったとしても、それを自分のデザインとして再現するのがとても難しく感じることが多かった。
一応、業務用プリンターで印刷して確認するのだが、当然誤差がある。また画面で確認だと、印刷よりも表現形式の問題で明るく見えるので、より一層わからなくなる。
その時に私がよく利用したのが本書だ。
多くのデザインイメージの実際例と共にCMYKとRGBの数値が記載されているので、自分の頭の中のイメージに近いものを見つけてからの再現作業が段違いに早くなる。
補色やトーンなどの色の基礎項目もしっかり抑えてくれているので、色関係の知識は大体この一冊でカバーできる。
また、私はクライアントとの打ち合わせでもこの本を使って曖昧になりやすい色の部分のイメージの共有に利用している。
豊富な作例があることで「単なる色教本」に収まらない働きをしてくれる1冊として重宝している。
配色デザインのルール―美しい色の組み合わせにはワケがある。(Amazon)
「欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)」

日本人でありながらヨーロッパの書体大手会社のライノタイプで現役バリバリのディレクターとして活躍している、日本における欧文書体設計の第一人者小林章さんの著書。
欧文書体の基礎項目をしっかりと抑えているのはもちろん、各書体の文化的・歴史的背景もとてもわかりやすく書かれている。
日本語でここまで親切に分かりやすく説明されている上に、筆者のタイポグラフィーへの楽しさが伝わってくる文章はエッセイとしても楽しめる文章となっている。
デザイナーになって1、2年してくると書体の選択がパターン化されやすく特にアルファベットはそれが顕著になる傾向がある。
本書を読むことで単純な字体の違いで書体を選ぶのではなく、
- 文章の内容がイギリスのことだからイギリスの書体にしよう
- 話の舞台が19世紀だからその頃に作られた書体にしよう
といった風に、内容と連動したデザインができるようになる。
自分のデザインを1つ上の段階に上げてくれる本だと言える。
基礎的な部分とポピュラーな書体を扱っている「欧文書体1」とより色々な書体を取り上げ書体制作の裏側やより書体の制作に踏み込んだ「欧文書体2」が発売されている。
まず「欧文書体1」で基礎を学び、2の方も読んでみるのがおすすめだ。
「Pioneers Of Modern Graphic Design (Mitchell Beazley Art & Design)」

全て英語で全255ページの本書だが、載っている写真をながめるだけでも意味がある一冊。
経験年数が2~3年ほどになって業務もある程度一通りできるようになった方に最適だ。
1850年代から現在までのグラフィックデザイン界でのパイオニア、例えば、ハーブ・ルバリンやヤンチヒョルトなどを紹介している。
この2人の名前をもし知らなければ読んでみることを強くおすすめする。
また、名前だけは知っているがどんな作品を作っているか分からないという人はこれを読めば一人ひとりが1見開きで説明されているので、とても分かりやすく理解できる。
野球で言えば長嶋茂雄・サッカーで言えば中田英寿くらいの、プロのグラフィックデザイナーとして知っておかないといけないという人たちばかりを網羅した本なので、デザイナー同士の会話の中で知らなくて恥をかくことを回避できる。
また、名前を知らなくても作品を見て「あー!これこの人が作ったんだ」という驚きがあり、読むのが楽しくなる。
さらに時系列で並んでいるので、グラフィックデザインの歴史も勉強することができ、今まで部分的にしか繋がっていなかった自分の知識を俯瞰して観られるようにしてくれる一冊だ。
Pioneers Of Modern Graphic Design(Amazon)
「20th-Century Type: New and Revised Edition」

入社して3年くらいが経ち仕事にも慣れて、デザインや打ち合わせなど基本的なことができるようになると、次の段階に進むために自分の強みを考えるべき時がくるはずだ。
その時に私はタイポグラフィーを自分の強みにしようとしたのだが、もしあなたが私と同じように、タイポグラフィーに興味がありそれを強みにしようと思っているのなら、この本を強くおすすめする。
20世紀以降の書体にフォーカスした本書は、全編英語だがビジュアルを含めながら分かりやすく説明してあるので、単語を辞書で検索していくだけでもなんとか内容は理解できるかと思う。(ある程度の英語力は当然いるが。)
Futura・Gillsans・Helveticaなどの王道書体の背景や当時のそれら書体を使ったデザイン物なども掲載されており、書体自体の雰囲気まで感じられる内容となっている。
ヨーロッパのデザイン書の中では長く読まれているポピュラーな一冊だ。
市場も変わり海外のクライアントも日本にやってきている昨今の業界事情で、欧文書体の知識はとても大事になってくる思われる。
WEB上では得られない生きた情報を得られる本として強くオススメできる良書だ。
20th-Century Type: New and Revised Edition(Amazon)
エンジニア10年目の筆者がおすすめする「良書3選」

次は、エンジニア10年目の筆者から、新卒1年目~3年目のエンジニアにおすすめしたい書籍を紹介しよう。
エンジニアを10年近くやった今思うことは「これからは機械学習に詳しくなっておくといい」ということ。
少し偏ったチョイスになってしまったが、読んで損はない良書を選定したつもりだ。
新卒の段階から機械学習・AIといった概念に詳しくなっておけば、これから活かせる分野は多い。
- ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
- ディープラーニングがわかる数学入門
- 経済数学の直観的方法 確率・統計編
これらの3冊はAI入門として基礎的な部分を理解するのにおすすめだ。
読後はAIに対する基礎知識が持てるようになると思うので、応用系の書籍や情報にもついていけるだろう。
ぜひ、先輩たちに「おっ?」と思われる知識を習得してみよう。
「ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」

まず「機械学習」の入りとして、この本を紹介したい。
- そもそもDeep Learningって何?
- 機械学習って何?
というエンジニアは、この本からスタートしてみよう。
今でもなお、機械学習は敷居が高いジャンルだ。巷の参考書を買っても数式だらけで諦める人が周りに多かった。
しかし本書は、プログラミング経験がなくても頑張れば読めてしまうほど単純明快だ。(pythonの基本文法の説明も載っているため)
さらにそれをベースに、DeepLearningの基礎となる回帰問題、分類問題に関して推論から学習まで広く解説している。
もちろん実践編もあるので、自力でモデルを作ってみたりできるため面白い。
機械学習への苦手意識を取り除くのにぴったりの良書だと思っている。
ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装(Amazon)
「ディープラーニングがわかる数学入門」

初めてDeep Learningに触れると、必ず出てくるのが数学の話題だ。
この本では、Deep Learningにおいて
- なぜ数学が必要なのか?
- 数式で何が表現可能なのか?
- どういうときに使うのか?
という点について細かく解説してくれている。
数学が苦手な人だと多少辛いかもしれないが、中学校レベルの数学が理解できていれば読み進めることが可能だと思う。
筆者の場合、数学基礎系でわからない部分が出てきたときはWEBで調べてもう一度読む、ということを何回か行って読破した。
それくらいのレベルでも読めてしまうと同時に、この分野に於ける数学の必要性を実感できる本だ。
ちなみに数学ができなくても作れてしまうような、ある意味「なんちゃってエンジニア」から脱却するためにもぜひおすすめしたい。
「経済数学の直観的方法 確率・統計編」

AIに触れると、数学以外にも必ず出てくるのが「統計学」だ。
統計学の本はたくさんあるが、本書は特に統計学に挫折した人向けの本だ。参考書兼、読み物に近い。
この本の内容を一言で表すと「なぜ自然界の誤差(確率で決まるもの)は正規分布曲線に従うのか」という理由を説明したものだ。
この部分は統計学の分野でも通常ほとんど解説されない。
そのため「そういうものだと覚える」しかないともいえるが、「なぜ?」の部分が不明過ぎて、統計学に興味が持てないという現象に陥ってしまうこともある。
実は筆者もその1人だが、この本でその疑問をうまく解決することができた。
統計学の歴史的背景から発展までの話を取り入れつつ「なぜ?」という部分を説明している、これまでの統計学書とは違ったアプローチの珍しい本といえる。
初級、中級、上級と章立てされており、なかなかマニアックな部分まで解説している点もおすすめだ。
営業・コンサル10年目の筆者がおすすめする「良書3選」

営業、コンサル職に就いている新卒1年目~3年目のあなたに筆者からおすすめしたいのはこちらの3冊だ。
- 入社一年目の教科書
- 仮説思考
- 自分を敬え。超訳・自助論
「入社一年目の教科書」

「入社一年目が持っておくべき心構え」をまとめた本書。ビジネス書として非常に有名だが、知らない方のためにここで紹介しておきたい。
具体的には、
- プロフェッショナルマインド
- 仕事の効率化
- 勉強する習慣の身に着け方
などを中心に、50個の仕事のやり方の骨子や習慣を学ぶことができる。
たとえば、
- 50点で構わないから早く出せ
- 何があっても遅刻はするな
- メールは24時間以内に必ず返信せよ
といったこと。
当たり前のようなことも含まれるが、著者の経験が例として書かれているので説得力がある。
入社一年目のみならず、全てのビジネスパーソンに役に立つ内容だと思っている。
社会人のベテランにも、基本を見直す一冊としておすすめしたい。
本書を読んだ前後での変化
- さまざまな状況に対応した判断ができるようになった
- 生産性・効率が上がり、仕事全体の質が向上した
- 高い倫理観が身に付き、自分の仕事のやり方に自信が持てた
様々なシチュエーションにおける心構えが書いてあるので、仕事を進める上での判断が臨機応変にできるようになった。結果として、仕事の効率も上がった。
また生産性・効率が上がると、余った時間を仕事の質を高めることに費やせるようになる。
そして個人的な倫理観=判断指標を明確に持っている人間は自信があるように見える。大人の余裕を身に着けるためにも有効な一冊だと考えている。
注意点
ただし、あまりに有名な本のため、本書の受け売りをべらべらしゃべると格好悪いことになる。
この本で得た学びは、あくまでも胸の内に秘めておき、仕事に活かそう。
「仮説思考」

コンサルティングファームに限らず、多くのビジネスの現場で用いられる「仮説思考」。
その意味や具体的な思考法について、実際のコンサル現場の事例を用いながら分かりやすく解説した本だ。
よく聞かれる言葉だからこそ、本書を使ってしっかり理解しておくことで、現場でも物怖じせずに済む。
この仮説思考法においては
- 必ず仮説を立てる
- 仮説に対し、都度修正しつつアプローチする
といった2点がとても重要だ。
その方が施策の軸ややるべき事が絞られ、結果的にビジネスのスピードが上がる。
筆者は、本書を読むことで、仕事における課題解決だけではなく、人の話を聞く際にも「この人が言いたいことはこういうことか?」と事前に仮説を立てながら聞くクセがついた。
その結果、早くポイントにたどり着いたり、足りない情報について効率よく質問できるようになったりと「人の話を聞く力」「情報を整理する力」も向上したと思っている。
「自分を敬え。超訳・自助論」

明治時代にさかのぼる「自己啓発書の原点」といっても過言ではない良書であると同時に、新人の時期にぜひ読んでおきたいのが、この「自助論(原題:Self-Help)」だ。
「天は自らを助くるものを助く」というフレーズはあまりに有名。
6章78項目から成り、各項目はコンパクトにまとめられているため通勤時間にも読みやすい。
個人的な核心は、1章1項目にある「自分を助けている、強化しているからこそ、他者も助けることができる」という部分。
「当たり前だが、とても大切なことを説いている」という、本書の骨子を表した部分だと思う。
有名な偉人からかなりマイナーな人物まで、偉業を成し遂げた人物による「成功するための生き方・考え方」を事例とともに解説している。
一人で仕事をこなしていたとしても、その先には必ず顧客・パートナー企業といった利害関係者がいる。
- 周囲への働きかけを忘れない
- 継続的な努力をする
- 高潔な人格・品格を身に着ける
- 自ら進んで行動する
ということが大切だと思わせてくれる。
社会人になって年数が経つと、逆にこの手の話は「当たり前すぎる」として素直に受け入れられないこともあるかもしれない。
だからこそ、新卒1年目~3年目の時期に、ぜひ読んでおいてほしい良書だ。
マーケティング・企画職10年目の筆者がおすすめする「良書5選」

次は、マーケティング・企画職のあなたにぜひおすすめしたい良書を、筆者の経験を踏まえ紹介したい。
以下の5冊をピックアップした。
- リーン・スタートアップ
- 鬼速PDCA
- MBAクリティカルシンキング
- ビジネスモデルYOU
- 説明がなくても伝わる図解の教科書
経験上、マーケティング・企画職では、マーケティングの直接的知識だけでなく
- ビジネスモデルの提案
- プレゼンテーションの技術
- 市場や課題を的確に捉えた仮説立案
などのスキルが必要になると思っている。
これらを早期に身に着けられる良書をピックアップしたつもりだ。
「リーン・スタートアップ」

この本のコンセプトは「ムダのない起業プロセスでイノベーションを生み出す」こと。
リーン・スタートアップは、トヨタ生産方式を元にした「リーン生産正式」をスタートアップモデルに応用したものだ。
筆者があるサービスの立ち上げに関わった際「どうしても仮説検証・方針決定・軌道修正に時間がかかってしまう」という悩みを抱えていた。
大きな舵取りになるだけに「今やっていることは正しいのか?成果が出るのか?」と自信が持てずにいたのだ。
結果、事業のスピードは落ち、なかなか前に進まなくなってしまった。その時に、上司から勧められたのがこの本だった。
計画を事前に練り上げて、一挙に実行に移すというのも事業の考え方ではあるが、時間をかけて作った事業計画でも成功するとは限らない。
この本は「スタートアップは成功するとは限らない/むしろ多くは失敗する」という視点で書かれている。
リーンスタートアップとは「仮説検証のサイクルを最小化させることで、結果的に費用を最小限に抑える」手法だ。
時間と費用を最小限に抑え、事業(イノベーション)を回していくことを提唱しているわけだ。
その一方で「とりあえずやってみよう!」というベンチャー的な思考とも異なる。
勢いに任せて失敗しがちなスタートアップを、理論的にマネジメントすることを目的にしている。
事業仮説(ビジョン)が見えていたら、本書でやるべきことは以下の4つと定義されている。
- 検証すべき仮説の選定する
- 仮説検証(合否判定)のための仕組みを構築する
- 仮説検証・学習する
- 方針転換、継続の判断をする
もしあなたが事業のメイン担当やサービス立ち上げに関わることがあるならば、ぜひ読んでみてほしい。
「鬼速PDCA」

この「鬼速PDCA」は、筆者の上司から勧められて最近読んだ本だ。
横文字のビジネス用語が飛び交う中でも「PDCA」はよく聞かれる言葉だ。しかし、本当の意味で理解している人は周りにも少ない。
特に新卒の若手メンバーほど、
- もっと早くPDCAを回していきましょう!
- PDCAスキルを強化していきます
というように「PDCA」という言葉を使いたがるのだが、深く意見を交わすほど食い違いが出てくることが多い。
「計画(Plan)・実行(Do)・確認(Check)・改善(Action)」というシンプルな図式ゆえに、仕事のスピードを上げていこう!もっと頑張ろう!という意味と大差なく使われていることがあるのだ。
本書は、PDCAを具体的なフレームワークに落とし込んで実践していくための参考書として非常におすすめだ。
また、この本が主張しているのは、実践でPDCAを回すことだけでなく、高速でPDCAを回すことでスピーディな成長ができる=相対的に評価される人材になれるということだ。
いまや、成功したビジネスモデルは即座に共有され、フォロワーが生まれる。
次から次へと新しい仕掛けをすることで成長していくべきだというのは、企業でも人でも同様だと思っている。
ぜひライバルと差をつけるために本書に目を通してほしい。社内のPDCAに対する認識を統一する参考書籍としても活用できるだろう。
まずは難易度の低い「10分PDCA」から取り組んでみることをおすすめする。
「MBAクリティカルシンキング」

グロービス経営大学院が出版している「グロービスMBA」シリーズ。
このシリーズは種類が多いが、筆者がもっとも参考になったと感じているのが「クリティカル・シンキング」だ。
企画を立てるときに、重視すべきなのは
- 事実を正確に把握、集約する
- そこから課題を導き出す
- 課題を解決する仮説を設定する
ことだと当時の先輩に教わった。特に1.2.において、事実から課題を抽出できないと、ずれた仮説が生まれてしまう。
思いついたアイデアに固執してしまい「(市場・課題が)こうだったらいいな」と期待を込めて、それありきで仮説を立ててしまうこともありがちだ。
しかし「事実の把握・課題の抽出は具体的にどうすればいいのか?」と迷うこともあった。それを解決するヒントになったのが本書だ。
クリティカルシンキングは「批判的思考」と訳されるが、この本はロジカル・シンキング/企画立案を身に着けるための本と思っていい。
事実を収集し、情報を整理し、そこから何が言えるのか?というメッセージをロジカルに導き出していく。
これらの思考法を実践することで、筆者の企画立案の精度・スピードはかなり上がったと思っている。
- 自分の企画がなかなか通らない
- 企画立案の手順が分からない
- 企画書がうまく書けない
という悩みに直面したことがある方は、ぜひ一度読んでもらいたい一冊だ。
「ビジネスモデルYOU」

新卒3年目~といった時期は、これからの自分のキャリアや目標について考える時期でもあるだろう。
そんなときにおすすめなのが「自分の人生をビジネスモデルとして考える」ことをコンセプトにした本書だ。
前作に「ビジネスモデル・ジェネレーション」という本がある。
これは、企業がビジネスモデルを考案するための実践方法を解説したもので、本書はその手法を「自分のキャリア設計」に応用したものだ。
最初は「ビジネスモデル」と「自分の将来キャリア」というのがうまく結びつくのか不安だったが、思いのほかスッと頭に入り、実践することができた。
下記のように、図解やフレームワークが中心になっており、文字数はかなり少ない。読書の習慣がない方でも抵抗なく読むことができるだろう。
この本は、おおまかに
- ビジネスモデルを整理・考案する棚卸し方法
- 自分のキャリアに上記を落とし込み、将来設計を作る実践方法
に構成が分かれる。
前半は、ビジネスモデルのフレームワークの基本や、自分のキャリアを整理するためのベースを作るのに役立つだろう。
後半では、世界中から集まった共同制作者による、キャリア設計の実践例を見ることができる。

今回は、新卒社員向けに紹介したが、老若男女問わず「これからのキャリアを真剣に考えたい」という方におすすめできる良書だと思う。
「説明がなくても伝わる図解の教科書」

インフォメーションデザイナーの著者が執筆した「直感的に理解できる図解の作成方法」をまとめた一冊。
この記事を読んでいる中で
- プレゼン資料作成が苦手
- プレゼンの発表、説明が苦手
- 「プレゼンの意図がわからない」と言われたことがある
- PPTなどで、図解をまとめるのが苦手
という人はいないだろうか。そういった人には本書を強くおすすめしたい。
直感的に伝わる図解を活用することで、説明がなくてもプレゼンの内容を伝えることは可能だ。
筆者の新人時代、社運を懸けたプロジェクトで、経営企画室のメンバーが作成した資料を見たことがあった。
その際に驚いたのは、自分の作ったプレゼン資料との違いだ。
構成・文章力もそうだが、もっとも差があったのは「直感的に理解させる図解力」だった。
それ以降、経営企画室のメンバーや社内デザイナーに教わり「伝わる図解」を身に着けるように努力した。
資料の内容はもちろん大切だが、視覚イメージでプレゼン資料のクオリティは大きく上昇する。
図解を極めると、以下のような効果が見込めると考えられる。
- 直感に訴えるため、短時間で伝える
- 誤解なく、正確に理解してもらえる
- 説明が一度で済む
- 相手からの信頼を得る
初見のインパクトを増すだけでなく、わざわざ口頭で補足しなくても理解してもらうことが可能だ。
内容として
- 写真とイラストはどちらを使うべきか
- 数値の種類ごとに、適したグラフはどれか
などが事例つきで解説されている。

筆者の場合、人から根気よく教わり、実践することで伝わる資料作りを習得したが、この一冊があれば、効果的な図解作成の習得を助けてくれるだろう。
注意点
一点、補足しておくと、本書には購入特典として「アイコン素材のダウンロード特典」がついてくる。
しかしそこまで種類も多くないため、あまり実用的ではないと思っている。
素材ということなら、筆者も愛用している「icooon-mono」サイトの方が大量のアイコンが手に入るためおすすめだ。
書店員10年目の筆者がおすすめする「良書5選」

次に、書店員を10年続けてきた筆者が「社会人におすすめしたい良書」を厳選した。
ビジネスに関する本、スキルアップのための本は他の章でも紹介されているため、ここでは趣向を変えて
- 幅広い教養を身につける
- 気づかなかった視点を教えてくれる
本を選定した。
- 銃・病原菌・鉄
- プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
- 本質思考
- できる人の要約力
- 世界のトップを10秒で納得させる資料の法則
「銃・病原菌・鉄(上下巻)」

一見、奇怪なタイトルだが、個人的には歴史書の良書中の良書の一つだ。
この本では1万3000年に渡る人類史を紐解きつつ「なぜ白人社会が世界を席巻したのか、なぜ世界の中で発展の不均衡が生じたのか」を解き明かしている。
「文化人類学の分野では、必ず読んでおきなさい」と言われるほどの本である。
この本が面白いのは、自然環境と人間の関わりを重視し、環境によって人類がどのように変化していくのかに着目しているところだ。
その上で欧州文化が世界を席巻したのは、自然環境の中でトライ&エラーを繰り返し、簡単に他の地域を侵略できるだけの手札、すなわち銃・病原菌・鉄の3つ、を結果的に手に入れたからだ、という指摘がされている。
つまり民族の優劣ではなく、自然環境が違ったから欧州は他の地域を席巻できたというのだ。
正直なところ難解な本だが、それでも一読の価値ありと思うのは「文化や習慣といった何気ない事柄にもそれ相応の背景・理由がある」ことを教えてくれるからだ。
「なぜ存在するのかわからない」と思うような制度や文化でも、それが継続しているというのは何かしらの背景があるものだ。
物事に対して深い解釈や予測を持つことが、教養のある社会人になるポイントのひとつといっていいと思っている。
新卒若手の諸兄にこそぜひ読んでもらいたい。
もちろん歴史書としても読みごたえのある一冊だ。
銃・病原菌・鉄・上巻(Amazon)
銃・病原菌・鉄・下巻(Amazon)
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

これは「経済学の教科書」とも言っていいほどの知名度ある本だが、知らない方にはぜひおすすめしたい一冊だ。
内容は「なぜ近代ヨーロッパで資本主義が成立したのか、その条件は何か」の解明を試みた本である。
この本が指摘しているのは、プロテスタントの考え方は資本主義の仕組みと親和性が強かったということだ。
資本主義が成立するには、稼いだお金をその日のうちに使ってしまうのではなく、貯めておいて次の事業の資本(元手)にするというプロセスが必要になる。
そしてこれは、プロテスタントの職業意識ととても相性が良いものだった。
なぜなら、プロテスタントの考え方では労働は奨励されるべきものであり、加えて自身の生活では節制が求められたからだ。
それは言い換えれば、お金を貯めることに抵抗があまり無かったということを示している。
もちろん、プロテスタントの倫理観が直接資本主義体制を支えているわけではないが、資本主義が宗教と密接に関係していたことを教えてくれる点でこの本には価値がある。
経済と倫理観というのは密接に関係しているということだ。
例えば、現在の日本ではお金を貯めること・お金を稼ぐことは基本的に「良いこと」とされている。
しかし、江戸時代にはお金を貯めることは必ずしも「良いこと」とは限らなかったのだ。
この本を読んで「資本主義の深み・背景」に少しでも気づいてもらえたら幸いだ。
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 改訳版(Amazon)
「本質思考」

ビジネス・社会は時に予測がつかない動きをする。
表層的な現象の裏側に、異なる本質が隠れていることも少なくない。そういった隠れた本質の理解を助けてくれる本が「本質思考」だ。
本書では米国MITの講義テーマである「システムダイナミクス」の考え方を軸に、本質思考に関して実践的に解説している。
システムダイナミクスという言葉を聞いたことがない方もいるかもしれないが、物事の因果関係をシステム化して捉え、シミュレーションする仕組みのことだ。
事前の実験が難しいビジネス・政策などのシミュレーションモデルを作ることに適している。
実際に著者がビジネスの場面でシステムダイナミズムを活用した経験に基づくため、社会人にも納得感のある内容になっている。
図解や文字も読みやすいため、幅広い層におすすめできる一冊だ。
「できる人の要約力」

あなたは、上司への報告やプレゼンの場面で
- 報告がわかりにくい
- それで何が言いたいの?
- 一番重要なメッセージは何?
というような指摘を受けた経験があるだろうか。
ビジネスでは物事を的確に要約し、伝える力が求められる。
日本の教育で要約手法をしっかり教えるカリキュラムは少ないからこそ、要約力がビジネスでの成果に差を生むと言ってもよい。
この本では16の原則と15のケーススタディを踏まえ、
- 効果的に要約するためのポイント
- 要約力を高めるためのヒント
を紹介している。
また本書では、要約するだけでなく、ロジカルに説明する手法(どの順番で話すべきなのか)にも触れている。
効果的にプレゼン・要約するスキルを身に着けたい方には必読の一冊だと思う。
「世界のトップを10秒で納得させる資料の法則」

トップ経営者に対し、説明・プレゼンする事は簡単ではない。接触機会も少なく、会えたとして時間の制限もあるだろう。
では「実際に10秒しか時間が取れない…」となったらあなたはどう伝えるだろうか。
本書では、ソフトバンクの孫正義氏の社長室に勤務していた著者が「10秒で理解してもらうための資料作り」をまとめている。
資料作りのポイントは、以下のようなものだ。
- 本当に相手に伝えるべき内容か
- 一目見て相手に伝わるか
- 結論が端的に表現されているか
- 余計な修飾はついていないか
- 図版・イメージを効果的に活用しているか
このポイントだけ読むと、資料作りについて扱ったビジネス書とそこまで変わらないが「いかに早く相手に理解してもらえるか」に集中して掘り下げた内容となっている。
「早く理解してもらえる資料」が作れると、
- 他の報告、コミュニケーションに時間が使える
- 報告時間が短く済み、業務効率が上がる
といった効果があると思っている。
ちなみに上記で「説明がなくても伝わる図解の教科書」が紹介されているが、本書は図解だけでなく、資料全体の構成・表現・フォーマットを対象にしたものといえる。
大人のマナー・ファッションを学べる!良書4選

ここまで「仕事で成果を出し、周りから信頼されるのに役立つ良書」を紹介してきた。
最後にビジネス本という視点から少し離れて「色気ある大人の男」になるためにおすすめしたい書籍を紹介しよう。
- 人生を変えるマナー
- Men’s fashion 365 Days
- 一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか?
ファッション・立ち居振る舞いの視点でのチョイスがメインになってしまったが、
- あの人はいつでもスーツをびしっと着こなしている
- あの人は私服でもおしゃれ
- 言葉遣いがちゃんとしている
- 頼もしい・余裕がある
と思われることは、仕事・遊びのどちらでもプラスになると思っている。
筆者の実体験から参考になった本だけを選んでいるので、ぜひ最後まで見て欲しい。
「人生を変えるマナー」

「マナー」に関する本は数多く、どれが良いかわからない…と迷ったことはないだろうか。
信頼される大人であるためにも、仕事・プライベート問わず
- TPOを理解したマナー
- 正しい言葉遣い
- マナーの「形・所作」の裏にある意味・想いの理解
を身に着けた方が良いと筆者は考えている。
最近発売された本だが、仕事に限らないマナー・作法・気遣いまで言及しているためおすすめだ。
新人研修で一通りビジネスマナーを学んだという方も、一度読み返してみると違う気づきがあるのではないだろうか。
特に本書では、所作の背景にある「気持ち・想いの表現」について深く解説されている。
随所に「チェックリスト」も載っているため、筆者自身も「意外とこういう行動をしがちだったな」と気づかされる本だった。
「Men’s fashion 365 Days -365日をおしゃれに着こなす男のワードローブ-」

社会人になってから、スーツ以外の服を日常どう着こなしていいか分からない…といった悩みを抱える人は少なくないと思う。
この本では、オールシーズン・365日の着こなしコーディネートを写真つきで紹介している。
これを読めば、センスやコーディネートのスキルが上がるかというと難しいが「この格好をしてみたい!」というアイテムを丸々導入してしまう使い方が有効だ。
なにも、掲載されているアイテムを全て買う必要はない。
- アイテムの種類
- アイテムの色
を合わせれば、同じような着こなしができる。
あとはサイジングにさえ注意すれば、手軽にお洒落な私服を完成させられるだろう。
ファッションのノウハウ・知識といった内容は少ないが、大量のパターンの中から気に入った着こなしを見つけられるだけでも価値がある本だ。
Men’s fashion 365 Days -365日をおしゃれに着こなす男のワードローブ-(Amazon)
「一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか?」

「大人の男のおしゃれは足元から」とよく言われる。そのためのノウハウを手軽に身に着けたいならこの本がおすすめだ。
- 一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか?
- 一流の人はなぜそこまで、見た目にこだわるのか?
- 一流の人はなぜそこまで、コンディションにこだわるのか?
などの著作がある「一流の人はなぜ~」シリーズ。
このシリーズの中で筆者が個人的にわかりやすく、実践しやすいと感じたのがこの本だ。
おしゃれは足元からというのはよく聞かれる言葉だが、なかなかそれを実践的に解説した本は少ない。
個人的に何冊か購入した中でも、ファッションの薀蓄に集中しているものが多かった。
この本では、靴について初心者にも分かりやすく、理解しやすい言葉で書かれている。イラスト・図解が豊富に用意されているのもありがたい。
筆者は正直あまり靴にこだわりは無かったが、この本で靴のおしゃれをより楽しむことを覚えた。そして経営者に会う度に、彼らの靴や持ち物に注目するようにした。
そうすると、それまで意識しなかったこだわりにも気づくようになってくる。上述のように「靴を見ればその人がわかる」というのは、結構的を得ているものだ。
単にファッションとしてだけでなく「信頼される社会人になる」ためにも役立つ本だと思っている。
さいごに
改めて、おすすめの良書一覧をまとめて載せておく。
あなたが気になる一冊が見つかれば幸いだ。
デザイナーがおすすめする良書 | クイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本 |
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配色デザインのルール―美しい色の組み合わせにはワケがある。 | |
欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド) | |
Pioneers Of Modern Graphic Design | |
20th-Century Type: New and Revised Edition | |
エンジニアがおすすめする良書 | ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装 |
ディープラーニングがわかる数学入門 | |
経済数学の直観的方法 確率・統計編 | |
営業・コンサルがおすすめする良書 | 入社一年目の教科書 |
仮説思考 | |
自分を敬え。超訳・自助論 | |
マーケ・企画職がおすすめする良書 | リーン・スタートアップ |
鬼速PDCA | |
MBAクリティカルシンキング | |
ビジネスモデルYOU | |
図解の教科書 | |
書店員がおすすめする良書 | 銃・病原菌・鉄(上下巻) |
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 | |
本質思考 | |
できる人の要約力 | |
世界のトップを10秒で納得させる資料の法則 | |
大人のマナー・ファッションを学ぶ良書 | 人生を変えるマナー |
Men’s fashion 365 Days | |
一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか? |
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